「注文住宅を建てるとき、どの部分にどの種類の木材を使えばいいのだろうか?」
「木材別の使い道が知りたい!」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
木にこだわった注文住宅を建てたいとは言え、どの部分にどの木材が適しているのかわからない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、木材別におすすめの用途をご紹介します。
□木の分類
木の種類は、大きく分けると「針葉樹」と「広葉樹」に分類されます。
*針葉樹
針葉樹は成長が速くまっすぐに伸びる性質があり、一本の幹が太く成長します。
成長が速く、軽くて柔らかい性質があります。
まっすぐな木材が切り出しやすく、加工がしやすいことから、柱や梁といった構造材に多用されます。
*広葉樹
広葉樹は、横に枝分かれして育ち、太く曲がっていることが多いです。
針葉樹と違ってゆっくり育つので、硬く重いものが多いです。
強度があって傷がつきにくいことから、床材や家具に多用されます。
ただ、例外もあり、成長速度が非常に速く軽い木も存在します。
針葉樹が約540種であるのに対して、広葉樹は約20万種と格段に多く、性質も実に多種多様です。
□木材の使用用途
木材の使用用途は、大まかに「構造材」と「造作材」に分かれます。
*構造材
構造材とは、建物の構造部分を構成する建築材料のことで、柱や軸組、床のような場所に使われる木材を指します。
構造上、大量に使用するので、経済性も考慮して使用する木材を決めるのが良いでしょう。
一般的に、構造材には軽くて加工しやすい針葉樹の木材が適しています。
*造作材
造作材とは建物の骨組みが完成した後の仕上げ材や取り付け材のことで、天井や床、棚、階段に使われる木材を指します。
一般的に、造作材には傷に強い広葉樹の木材が適しています。
*適材適所で使い分けよう
木材には湿気に強い、耐久性が高い、シロアリに強いのような様々な特徴があります。
それぞれの木材を適する用途で使用することが大切です。
実際に使われている木材の種類や特徴について、代表的な木を取り上げてご紹介します。
□代表的な針葉樹
*ヒノキ
ヒノキは日本が誇る高級木材です。
日が経つほど強度を増すと言われており、シロアリや菌への耐久性も非常に強いです。
耐久性の高さから、建物の寿命に影響する柱や土台の部分に使われます。
また、ヒノキが放つ独特な臭いはリラックス効果があることから、お風呂場にも適しています。
*スギ
スギは蓄積量が豊富で全国で手に入るため、比較的安価で購入できる木材です。
木目がまっすぐ通っているため、柱や梁の構造材として使われます。
一方で、柔らかく加工しやすいことから天井、壁、床といった造作材にも使われます。
しかし、柔らかいがゆえに傷がつきやすいので、傷が気になる方は床材として用いるのは控えた方が良いかもしれません。
*ヒバ
ヒバはヒノキチオールと呼ばれる、殺菌効果のある精油成分が樹脂に含まれています。
そのため防菌性に長けており、特にシロアリに対する強さは他のどの木材よりも優れています。
また、最も湿気に強い木材と言われていて、優れた耐水性と耐朽性から、土台や柱、軒回りに使用されます。
□代表的な広葉樹
*ケヤキ
ケヤキは重くて硬いため、強度があり耐久性に優れています。
また、美しい木目を持つことから、人気が高い木材です
しかし、採取量が少なく、加工に高度の技術が必要なため、高価な木材です、
硬くて弾力性があり木目が美しいため、大黒柱や床の間地板に多く使用されています。
*クリ
クリは古くから日本住宅に多用されている木材の一つです。
硬く弾力があり、シロアリや菌に有効なタンニンを含んでいて腐りにくい特徴があります。
耐水性にも優れているので、湿気の多い水回りに使用されます。
しかし、非常に硬いがゆえに乾燥に弱く割れやすいため、住宅用木材として使うには高い技術が必要とされます。
*ナラ
ナラは別名オークとも呼ばれ、比較的安価な木材の一つです。
硬くて傷がつきにくく、耐水性に優れているのが特徴です
ワインやウイスキーの樽として使われることで有名な木材です。
また、天然木らしい木目を持ち、年月を増すごとに色味が変化するため、床材に使われることも多いです。
また、多くの用途で使われるのはホワイトオークです。
□まとめ
今回は、木材別におすすめの用途をご紹介しました。
木材の種類は非常に多く、持ち合わせている特性によって用途が異なります。
家を建てる際は、木材の特性をよく知った上で適材適所に使うことが大切です。
これらのポイントを踏まえて木材を選んでみてください。
ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
これから新居を建てられる方は、ぜひこの記事を参考にして木材選びにお役立てください。
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