「新しい注文住宅では吹き抜け空間を作りたいな。」
「吹き抜けってどの場所に設けるのが適切なのだろう?」
吹き抜けを含めた間取りを検討する際にどのようなことに気を付けたらよいのかというのは想像しにくいかもしれません。
そこで今回は、吹き抜けの空間を作る際に考えたい間取りのポイントについてご紹介いたします。
□吹き抜け空間を作る際の間取りのポイント
*日光を取り込めるようにする
吹き抜けのメリットとして挙げられるのがその開放感です。
日光を取り込む範囲が広がることで明るく暖かい空間を作り出すことができます。
家族が集まるリビングの上に吹き抜けが設けられることが多いのはそのためです。
実際に部屋を配置するにあたって、どの場所に二階と一階の仕切りを設けないようにすれば日光をより取り込めるかということを意識した間取りを考えていきましょう。
*空気の流れを意識する
吹き抜けの間取りを考える時に押さえておかなくてはならないのは空気の流れです。
空間が広くなるために、どうしても熱効率は下がってしまいます。
また、よくある失敗がキッチンで出た臭いが吹き抜けを通過してそのまま上の階へと伝わってしまうことです。
こういった空調面での問題が起こらないようにするためにも、間取りの中で臭いの出る場所がどこであるのかを把握して、そこから離れた場所に吹き抜けを設けるようにしましょう。
また、吹き抜けを通しての空気の流れを意識して空調設備や換気扇の位置を決めていくことも大切になります。
*耐震性との兼ね合い
吹き抜けの懸念点としてもう一つあるのが、強度面の心配です。
開口部が大きくなることで、逆に丈夫さとしては幾分下がってしまう傾向にあり、家全体で見たときに特にその部分が弱いことが難点として挙げられます。
そのため、単に開放感を追求するばかりではなく、耐震性能も担保しているような間取りを考えていかなくてはなりません。
具体的には、吹き抜けに近い部分に力がかかりすぎないようにするために、重いものが置いてある部屋を遠ざけるといった工夫が可能です。
もちろんガラスや壁の強度を高めることも重要ですので、併せて行っていきましょう。
□最後に
今回は、吹き抜け空間を作る際の間取りのポイントについてご紹介いたしました。
吹き抜けを作る際には、日光をより効率よく取り込めるような配置の工夫が大切で、嫌な空気が吹き抜けを通らないような部屋の配置にすることがポイントになります。
また、耐震性とも相談しながら開放感の溢れる空間を作っていくようにしましょう。