液体ガラスは建築業界で新たなイノベーションを起こしたと言われています。
今回は、そのような液体ガラスとはどんなものであるかご紹介します。
□液体ガラスとは
一般の窓に使われるガラスは「石英ガラス」といいますが、この石英ガラスは約2000℃で液体になります。
しかし、長年の研究の成果により、常温で石英ガラスを液体にすることが可能になりました。
この液体ガラスを塗料として木材に使用することで、木材の常識を変えました。
その結果として、自然住宅や木材遊具などの木造建築物の性能を大幅に向上させました。
□高い安全性|液体ガラスのメリット
塗料と聞いて液体ガラスの安全性について気になった方はいらっしゃいませんか?
ガラスとは名称が付いていますが、液体ガラスは人体や環境に悪影響を与えません。
一般的に使用されている有機塗料は、シンナーのような有害な化学物質が使用されているため人体に悪影響があります。
しかし、液体ガラスは無機塗料に分類されます。
無機とは、生命力を有しないという意味で自然界に通常存在する石や砂などが無機に分類されます。
液体ガラスは人体にも地球環境にもやさしい塗料なのです。
□高い耐久性|液体ガラスのメリット
ガラスを塗料にすることをイメージしたらその耐久性はわかりやすいと思います。
*紫外線を防ぐ
木の劣化原因である紫外線を防ぎます。
その結果、変質や変色を防ぐことが可能になります。
*水分を防ぐ
ガラス膜により優れた撥水性を実現し、木材に水分の浸入を阻止します。
その結果として結露対策や抗菌作用が働き、木材に防腐・防蟻効果を与えます。
*防炎
火事でガラスは燃えませんよね。
液体ガラスは木材に防炎機能を与えられます。
これにより防炎基準が求められる場所でも木材の使用が可能になりました。
□木材との優れた親和性|液体ガラスのメリット
大変優れた液体ガラスですが、木材本来の優れた機能を維持できるのも特徴の1つです。
例えば、木は呼吸すると言われていて、その呼吸は木材の湿度調整機能として働いています。
湿気の多いときに木材は湿気を吸収し、乾燥した時に水分を放出するのです。
このおかげで、自然住宅は快適な湿度を実現できるのです。
液体ガラスは木材の細胞壁に進入しますが、ナノレベルの隙間を形成するため、水を防ぎながら蒸気を通すことが可能です。
その結果、木本来の湿度調節機能を維持できます。
液体ガラスの登場により、木材の新たな可能性を拡げました。
安全性・耐久性・親和性を兼ね備えた液体ガラスは、神前に優しいだけでなく人間にもやさしい素材です。
住まいの新築・リフォーム、子供たちが遊ぶ木材遊具をお考えの方は、液体ガラスを用いた木材を使用してみてはいかがでしょうか。