「木製遊具って見た目や手触りはいいけど、耐久性ってどうなの?」
子供たちが遊ぶ遊具だからこそ、耐久性や安全性は重視したいですよね。
国土交通省による遊具の安全基準では、木製遊具は10年、鋼製遊具は15年と設定されています。
現在技術の進歩により、木製遊具でも鋼製遊具と変わらない耐用年数にすることも可能になってきました。
しかし、これには条件があります。
そこで今回は、木製遊具の劣化や耐用年数について詳しく解説します。
□木製遊具の劣化の原因
木製遊具が劣化した際に、ささくれやトゲによって怪我をしてしまう恐れがあります。
場合によっては、割れやぐらつきが発生して遊具事故の原因にもなります。
木材が劣化する原因は以下のことが挙げられます。
*経時的な劣化
これは、紫外線や雨風によって時間とともに木材の強度が弱くなることです。
*菌・害虫による劣化
カビやシロアリによって木材が劣化します。
特にシロアリは木材を食害するので、加害力がとても強いのです。
*物理的な劣化・損傷
木材遊具で子供たちが遊ぶことで木材は少なからずダメージを受けます。
このダメージが積み重なることで、目に見える劣化へと変わるのです。
□耐用年数を上げる方法
木材が劣化する原因を対策することで、耐用年数以上に木製遊具を使用できます。
*構造
設計段階において構造を工夫することで、耐用年数以上使えるようになります。
例えば、雨水が溜まりにくい構造にすることや木材の接合部に釘などの金具を用いることが有効です。
また、これには施工実績のある業者を選ぶことが重要です。
*塗料
塗料は木材の耐久性を高めます。
特に、液体ガラスは現在注目されている技術です。
これは、ガラスを液体化させたものを木材の塗料として使用しています。
木材への紫外線や水分の浸入を防げるだけでなく、一般に用いられる有機塗料ではないため、人体や環境に有害な影響がありません。
子供たちが遊ぶ遊具だからこそ、無害で安全な液体ガラスを使うことをおすすめします。
*メンテナンス
定期的なメンテナンスが遊具の寿命に左右します。
例えば、点検による劣化部位の早期発見や設置後2~3年での再塗装は有効です。
また、鎖などの消耗部材は材質によって3~5年が寿命となっています。
安心して子供に遊んでもらうために、遊具にメンテナンスは重要なのです。
木材の特性を活かして、有効な対策を行えば木製遊具の寿命は長くなります。
木材が持つ「あたたかさ」「やわらかさ」は子供たちの健やかな成長を育みます。
人にも環境にもやさしい木製遊具の導入をご検討してみてはいかがでしょうか。