日本が誇る木造建築は、古来よりその美しい見た目や快適さを支えている秘密があり、それは無垢材です。
無垢とは、混じり気がないという意味です。
つまり無垢材とは、木から切り出してそのまま利用する天然木100%の木材です。
それに対して、継ぎ足しや継ぎ合わせで作られた木材を集成材といいます。
今回は、無垢材の特徴と種類について解説します。
□無垢材の特徴
*木のぬくもり
天然木の豊かな表情や心地よい肌触りを味わうことができます。
無垢材から発散されるフィトンチッドというリラックス効果を促す成分のおかげで、家にいながらして森林浴の気分を味わえます
*安全
集成材のような接着剤が使われていないので、化学物質が原因となるアレルギーやシックハウス症候群などの心配がなく体にやさしいのです。
また、防菌・防ダニの効果もあります。
*エイジング
経年とともに、木は飴色に変わり重厚感を演出します。
ついた傷ですら味わい深くなり、愛着が生まれるかもしれません。
*快適
無垢材は熱伝導率が低いため、暑さや寒さから守ってくれるという特性があります。
また、木材は湿度が高いときに水分を吸収し、乾燥したら放出するため、快適な湿度が実現できます。
□無垢材の種類
*2つの分類について
広葉樹は、堅く重いことが特徴で、耐久性に優れています。
針葉樹は、肌触りがよくソフトで明るい印象です。
*オーク
美しい木目が特徴の広葉樹で、重厚な雰囲気は高級感を演出します。
耐久性に優れており、昔からよくウイスキーの樽として使われてきました。
*メープル
クリーミーな色で光沢があり、明るい空間を演出します。
広葉樹であり非常に硬く、ボウリングのレーン板にも使われるほど耐久性に優れています。
*スギ
針葉樹であるスギは日本を代表する木材であり、軽くて柔らかいので肌触りが良いです。
柔らかいので加工がしやすく、無垢材の中では、比較的安価となっています。
*ヒノキ
針葉樹で古くからの高級木材です。
ヒノキ風呂が有名であるように、湿気に強く腐りにくいことが特徴です。
また、ヒノキの香りは特にリラックス効果があることや虫が苦手としている木として知られています。
*パイン
日本では松と呼ばれていますが、輸入材だとパインといいます。
明るい風合いと柔らかな肌触りです。
また、特徴的な木目がナチュラルな雰囲気を演出します。
様々な種類がある無垢材は、一概にこれがベストとは言えません。
それぞれの特性を理解して、柱やフローリング、水周りなど用途別に使い分けることがおすすめです。
理想の住まいに適した無垢材を見つけましょう。