家を購入する際の二つの方法「建売住宅」の購入と「請負住宅」の購入。
どちらで購入すると良いのか、皆さん悩まれますよね?
その二つの違いをプロの目線から紹介するシリーズの後編「請負住宅編」を今回はご紹介していこうと思います。
なお、建売住宅のメリットデメリットについておブログはこちら!
さて、今回紹介するのは「請負住宅」です。
ですが!みなさんよく使うこの「請負住宅」という言葉、実は正しくない言葉だってご存知でしたか??
正しくは「請負契約」と言います。
住宅建築の工事を「請け負う」契約を、建築会社と結ぶのです。
家を買う契約ではなく、「家を作るための工事を注文します」というのが「請負契約」なのです。
ではそんな前提を踏まえて、「請負契約」の住宅についてメリットデメリットをプロの目線でご紹介していきたいと思います。
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○請負住宅のメリット
メリット1 「好きな間取りを作れる」
やはりメリットの1番目はこれですね!自分の理想の生活スタイルに合わせた間取りを、自由に設計できます。(もちろん土地の形や建築基準法などである程度は縛られてしまいますが…)
お子様の人数や、ご両親と2世帯での居住、ゆっくりとご夫婦だけでの生活を楽しみたい、大きな車庫が一階に欲しい。そうした多様なニーズにマッチするプランを、予算と相談しながら作り上げていきます。
そしてプランを作っている期間はとても楽しい!どんどんとやりたいことが湧いてきます。
ワクワクしながらプランを建築会社さんと作れるのも請負契約で家を建てる醍醐味ですね!
メリット2「建築風景を確認できる」
自分の家が出来上がっていく過程を確認することができます。
注文したお客様が、自分の家が建築されていく過程を見て安心することができるという価値の他に、現場の施工業者が緊張感を持って仕事ができるという価値があります。
家は、1万以上の部品を組み合わせて作るとても繊細な製品です。
実際の生活の中では見えない部分(壁の中や、床下など)も多く、やろうと思えば簡単に手を抜けてしまいます。
しかしマメに顔を出していれば、緊張感を持った作業をしてくれるでしょうし、「このお客様のために良い仕事をしよう!」と施工業者さんのモチベーションに繋がります。
こうしたことも請負で家を建てる良さですね!
メリット3「建築会社と仲良くなれる」
これは見落としがちですが、じつはとても大事なメリットです。
請負で家を建築する際には、何度も打ち合わせを重ねます。
その中で、建築会社さんと信頼関係が築くことができるのです。
家は何十年も住むものです。
住んでいる間に故障したり、雨漏りが起きたりすることもしばしば。
ずっと何も起きずに暮らせるなんてなかなかありません。
都会に住んでいたって、屋根裏に蜂の巣ができたりハクビシンが侵入してくることだってあるのですよ?
そうした時に、建築会社さん仲良くなっておくと、すぐに相談ができるのです!
また、お子様が全員独立されたり定年退職されたりして生活のスタイルが変わった時に、リフォームを考えるかもしれません。
そうした時も、家を建てた建築会社さんに相談すると一番話が早く進みます。
なんせ、その家を建築した会社ですからね笑
末長いお付き合いをしたければ、請負住宅がおすすめです!
○請負住宅のデメリット
さて、メリットを紹介していましたが、ここからはデメリットも紹介していきます!
デメリット1「イメージと違うことがある」
どんなに念入りにプランを練って、模型やたくさんの図面で確認しても、いざ完成してみるとイメージと違うことがあります。
広さの感じや、壁紙の色や、なんとなくの雰囲気。
実物を見て細部まで確認することができる建売住宅と違って、作り終えるまで完成形が分からないのが大きなデメリット。
もちろん建築会社さんは具体的なイメージを持てるように工夫をこらして提案をするわけですが、二階の窓からの景色まで完全再現できるかというとできません。
デメリット2「すぐに住めない」
これは当然といえば当然ですが、どんなに早くても新しい家に住むまでには3ヶ月はかかります。何かの事情で「すぐに新しい家を買って引っ越したい!」というニーズには答えられません。
引越しまでのリードタイムは、どうしても必要となってしまいます。
デメリット3「打ち合わせが大変」
これも、意外と大きなデメリットです。
家の打ち合わせは、思っている以上に体力を使います。
家は1万個以上のパーツでできています。お客様に選んでもらう部分もたくさんあるのです。
例えば、壁紙一つとってもリビングの壁紙、トイレの壁紙、子供部屋の壁紙、和室の壁紙…etc
同じように天井の色も選んで頂きますし、窓のサッシの色や素材、キッチン、お風呂やトイレ、作り込みの家具、クローゼットの中の棚の付け方、床の色や素材、お庭をどうするか…
決めることが本当にたくさんあるのです。
もちろん建築会社から無難な提案はしますが、せっかく夢のマイホームを建てるのですからとこだわりを見せられる方がほとんど。
楽しい反面、とても大変な作業でもあるのです。
打ち合わせが夜中までかかることも珍しくありません。
一緒に住む家族との意見のすり合わせも必要ですし、人によってはデメリットに感じることもあるかもしれません。
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いかがでしたでしょうか?
今まで私が見てきた客様とのやりとりの経験から、建売住宅と請負住宅のメリットデメリットについて解説させて頂きました。
どちらが良いということではなく、それぞれ違いがあるのです。
自分の性格や予算、思い描く理想のマイホーム生活などと照らし合わせて、どのような住宅の購入の方法が良いのか考えていきましょう!
「そうは言っても、どのように考えたら良いかわからない…(涙)」そんな方は、ぜひご相談ください!
どのような住宅が最適なのか、一緒に考えていきましょう!
いつでもお気軽にご相談ください♪
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!